根系誘導耐圧基盤『パワーミックスR』について
私たち造園屋は、今まで常に悩まされていました。
現場で必ず直面する、
「基礎として締め固められた支持力のある硬さ」と「植物の根系が伸長できる柔らかさ」
という、相反する土壌条件・・・。これまでは、どちらか一方のみしか満足できないと思っておりました。
ところが、できたのです。各種舗装の基礎として路盤の下で十分な強度を有しながら、植物の根系が充分に伸長できるという魔法のような地盤が!?
都市景観を作り出す要素の一つとして豊かで風格のある緑陰街路等が重要視されている今日、肝心の植栽基盤は残念ながら樹木の生育にとって決して良好な状態ではありません。
この行き詰まった現状を打破し、整然とした大きな街路樹や土地を有効に利用した緑陰のある駐車場等を形成するには植栽基盤の充実の切り札となる『パワーミックスR』しかありません。
ストラクチャル・ソイル・ミックスの考え方
将来樹形に対する植栽基盤対策として、舗装下に根系伸長が可能な土壌空間を確保して、有効土層域を広げる努力が望まれます。
「根系誘導耐圧基盤(パワーミックスR工法)」とは、路床部分に大粒径の骨材で転圧に耐え支持強度を有した土壌の骨組みを形成し、その骨材の隙間に根が自由に入れる空間を確保しようとする工法です。
骨組みには40mm前後の単粒度砕石を使用し、骨材間の空隙には根の健全伸長の為のノウハウを凝縮した細粒分を充填します。(骨材と細粒分は事前に混合しておきます)
アメリカでは既にストラクチャク・ソイル・ミックス工法(SSM)として多く使用されているそうです。
![]() 締め固めの影響をもろに受ける粒径 |
![]() 転圧・締め固めを受けにくい狭い粒度分布 |
![]() ある粒径範囲の粒子が存在しない構造。この組み合わせが基盤性土壌としての機能を有する |
資料出典 Prof.Patricia Lindsey. University of California at Davis
植栽用土壌に直接荷重をかけないで土壌空隙を保持する方法には、U字溝を逆伏せしたり空洞ブロックを埋め込んだり、浮き床構造にする等の方法が考えられますが、強度や安全面、コスト面で問題があり、それほど一般化していません。
黒土と「根系誘導耐圧基盤」の根の生育比較


| 設計CBR(%) | pH(H2O) | 有効水分保持量(l/m3)pF1.8〜3.0※細粒質 |
| 48程度 | 6〜7 | 100前後 |
こんな場所に最適です
![]() 緑陰駐車場に |
![]() すっきりした外構に |
![]() 既存街路樹の改修 |
![]() 小型植樹桝周辺基盤に |
施工方法
新設街路
![]() パワーミックス混合攪拌 |
![]() |
![]() 充填、転圧 |
![]() |
![]() 路盤施工、後は舗装仕上げ |
既存街路改修
![]() 根上りの現状 |
![]() |
![]() パワーミックスを投入 |
![]() |
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![]() ルーツストップを施工 |
![]() |
![]() 完成 |
施工例

豊洲エリア(東京都)でパワーミックスR工法が施工された現場


新規植栽桝内は黒土、周辺の舗装路床部分にパワーミックスR工法
出典及び参考資料
- 『街路樹』(社)日本造園建設業協会監修 山本紀久(1998)
- 『新・緑の仕事』 東邦レオ(2002)
- 『豊な緑陰街路形成のための基盤対策』 木田幸男(2005)
- 『豊な緑陰形成に向けた新提案』 木田幸男(2006)
- 2006年度日本緑化工学会「見学会」配布資料




















